【読書録】たたかうソムリエ-世界最優秀ソムリエコンクール
第13回世界最優秀ソムリエ大会について、関係者のインタビューなどを交えてまとめたレポタージュ。
日本人としては、アジア・オセアニア代表の森覚氏、日本代表の谷宣英氏に加えて、審査員として田崎真也氏が登場する。
一方で、日本人だけを主役として登場させるのではなく、各国代表の家族や想いなどのエピソードも入っているのが興味深い。
この本を読んで改めて思ったことは、ブラインド・テイスティングが当てるためのものではないということ。
もう少しダイレクトに言うと、世界トップクラスであっても、当たらないことは当然のようにある。
その中でも、「ひらめき」に頼る部分と「推理」で理詰めで取捨選択していく部分と両方が必要。
「ひらめき」については、本を読む限りでは、素人には難しいだろう。
数多くのワインを飲む中で、紐と紐が結びつく感じが、きっと「ひらめき」や直感と言われるものなのではないかと思う。
一方で「推理」については、一定の訓練さえ積めば、誰でも出来る。
見た目、香り、味で見つけた特徴を元に、各国やその地域の特性、ぶどうの種類などで仕訳しながら推理していく。
もちろん、そのためには、訓練だけでなく、知識もつけないといけない。
あーワインが飲みたい(まだ朝だけど)。